補聴援助装置

補聴援助装置 

1.補聴援助装置(システム):補聴器や人工内耳の聴こえは、話し手までの距離が遠かったり、周りが喧しかったり、部屋の反響や残響があったりすると、とても悪くなります。
 この装置は、マイクやCDなどの音響製品の音や信号を電波や赤外線で送信し、補聴器や人工内耳だけでは聴き取りにくい場所や環境でも、クリアに聴こえるようにしたり、一に複数の人の聴こえを補ったりできます。従って、難聴者が複数集まる弊会の例会や会議には,必需品です。

補聴援助装置の種類

補聴援助装置の主なものは次の4つです。

@ヒアリングループ A赤外線補聴援助システム BFM補聴システム  Cデジタル補聴システム

  @ヒアリングループ

ヒアリングループ使用例
受信方法:補聴器や人工内耳に内蔵されているTコイルを介してループアンテナからの信号を聴く。
主な特長:利用者数、場所など汎用性が高く、普及しているループアンテナの内側で利用する。
近接した場所での利用は混線が起こりやすい
県内で設置または所有しているところ:県庁1階や県立図書館の受付・
県聴覚障害者支援センター・四日市市総合体育館 ・四日市市立博物館プラネタリウム・サオリーナ(津市)・行政機関、市町の社協

ヒアリングループマーク サオリーナのヒアリングループマーク

  A赤外線補聴援助システム

受信方法:音声信号を赤外線で、その機器専用の受信機に送り、ヘッドフォンや補聴器や人工内耳のTコイルを介して聴く。
主な特長:ステレオ対応の機種があり、大規模なホールでも利用できる。
赤外線の関係で屋外では使えない
県内で設置または所有しているところ:総合文化センター  県聴覚障害者支援センター  四日市市総合会館視聴覚室

 BFM補聴システム

受信方法:音声信号をFM電波で、受信機(内蔵型補聴器)に送り、ヘッドフォンや補聴器や
人工内耳のTコイルを介して聴く
主な特長:比較的簡便に使用できる。場所などの汎用性が高いが、個々に機器の貸出や接続が必要になる
県内で設置または所有しているところ:伊賀市議会

 Cデジタル補聴システム

受信方法:2.4GHz帯のデジタル無線方式で話者の音声を直接、補聴器や人工内耳に届けて聴く
主な特長:音質がよく、周波数の干渉が少なく、複数のマイクを同時に利用できる
ブルートゥースや音声認識アプリも利用でき、職場や学校などの利用が拡がりつつある

留意点

1.補聴援助装置があると、言葉や音の聴き取りが向上しますが、全てを聴き取れるわけではなく、要約筆記や字幕などの文字表示とともに使う形が望ましいです。
2. 補聴援助装置からの音声を補聴器や人工内耳に入れるモードにしている時は,近くの人の声が聴こえなくなるので、モードを切り換える必要があります。

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