9月例会の報告
9月例会(三重難聴・全要研三重県支部合同企画)「京都 防災センター・二条城・友禅染体験」
9月23日(日)は、恒例の三重難聴と全要研三重県支部との合同バス旅行が行われました。今年で11回目となります。今年の内容は、今年度の三重難聴の例会のテーマを「防災」としていることもあり、京都市市民防災センターをメインに組み立てました。参加者は、難聴者・要約筆記者、家族、要約筆記講座の受講生など29名です。
防災センターまでは自己紹介タイムです。その内容は、車内の3台のモニターに表示されるのですが、自分の名前を名乗ってマイクを持って発言することで、要約筆記が可能になり、情報が共有されるので、一体感を楽しめます。
9時40分に防災センターに到着し、2グループに分かれ風速32メートルの強風体験、震度4〜7の地震体験、ホテル火災を想定した避難体験などを行いました。また、4Dシアターでは、「地下空間への浸水の恐怖」を3D(立体映像)+座席振動で表現され、水害が予想されるときの行動について考えました。
強風体験や地震体験のところは、説明内容についてスタッフがパウチされた文字情報を提示する配慮がありました。ただ、その場での生のしゃべりや参加者とのやりとりなどは、その場のパソコン要約筆記者での生入力を併用して、タブレットで確認しました。
防災センターのあとは、「きょうと和み館」での昼食です。下見時に昼食のメニューをプリントにしたものを依頼し、用意していただきました。
午後は、まず二条城の見学。この日のためにガイドさんの方で、「二条城のお薦めスポット」のフリップを作ってきてくれていました。これは、こちらから働きかけをしたわけではなく、ガイドさんの方で、難聴者には、できるだけ文字情報を準備しておきたいと、この日のために作成していただいていて、一同感激しました。
その後は、丸益西村屋で京友禅の体験。ペンケースに思い思いの型紙を選び摺込友禅染の体験をしました。スタッフの説明は、体験場にプロジェクターをセットし、パソコン要約筆記による情報保障を行ってもらいました。このような環境を整えることについても下見の時に、西村屋さんのスタッフの方に必要性を説明し理解をいただいたこともあり、当日はスムーズに進みました。
帰路は、大津のSAで買い物と参加者からは「来年もぜひ、参加したい」という声をいただき、無事に帰ってきました。