7月例会の報告

〜全要研集会等報告・薬の飲み方について学習会〜

 7月23日、四日市市総合福祉会館の社会適応訓練室において、三重難聴7月例会が開催されました。午前中は、6月17・18日(土・日)に行われた「全要研集会」の報告を3人の方に7月に行われた「きこえのシンポジウム」の報告2人の方にしてもらいました。 全要研の報告の1人目の方はDIG(Disaster(災害)Imagination(想像)Gameの頭文字をとったもの)でした。台風による風水害を想定して、ホワイトボードに白地図を広げその上に透明なシートを貼ったものを用いて説明しました。次の方は、要約筆記の平準化についての分科会に出席されたのですが、こんな内容で、厚労省の予算が取れたのかとがっかりしたと報告しました。続いて、最後の方は集合場所である旭山動物園に聴覚障害者への配慮(字幕等)についての調査報告でした。スタッフの皆さん気軽に筆談に応じてくださったとのことでした。 そして、きこえのシンポジウムの報告では、基調講演に参加の方は、3名の先生の講演の報告です。薬学研究者の喜多先生の「内服薬で、内耳の治療を行いたい」、京大名誉教授の伊藤先生から「完全埋め込み型人工内耳の開発」、全難聴の瀬谷氏の「きこえの総合支援をめざして」というお話の報告をしました。2人目の報告は、全難聴が行ったアンケート調査から、難聴無自覚者が多いこと、ループなどの補聴援助装置は知らない人が多いことがわかったので、全難聴はもっと補聴援助装置の設置場所を増やすこと、そしてPRをすることが大切だと話しました。それから、京都の難聴者からは京都市各区役所すべてにループを設置した、堺市の難聴者からはグーグルマップにループの設置場所を示したという話があったことを報告しました。 午後は、一般社団法人三重県薬剤師会より、薬事情報センターの米川由起子氏を講師としてお迎えして薬の飲み方学習会を開催しました。 服用のタイミングは、症状に応じて体内で一番効き目があるように設定されているので、飲み忘れた時は、自己判断せずに薬剤師に確認すること。かかりつけ薬局・薬剤師を作り、積極的に活用すること。お薬手帳の活用など、日頃、知っているようであやふやな知識を再確認することが出来ました。また、お薬手帳を持参すると、少しだけ薬代が安くなることなど初めて知ることもたくさんあり、有意義な時間となりました。

29年7月例会